火の見櫓そのものはシンプルですが、基礎が極めて怪しい形状です。
見てわかるとおり、かつて四脚タイプの火の見櫓があったのを切断撤去した跡です。
この基礎コンクリートは打ち継ぎした跡があり、残った脚の状態から、元々の火の見櫓は比較的大きなものだったと思われます。
どういう理由で撤去されたのかは不明す。
現在の火の見櫓はどこかにあったの小型タイプを切断して移設したようです。
しかし、脚と基礎コンクリートは強固に締結されていません。
既存の基礎コンクリートの上に櫓を置いて、真ん中にコンクリートを適当に流し込んだという感じです。
補強として、残った脚に丸棒金具を取り付けて、4方向から引っ張って強度を持たせています。
近年でしたらこんな工法は認められないでしょうね。
この部分から元々の火の見櫓を想像するのもおもしろそうです。

上松 おわり

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